四万温泉:世のちりを洗う四万温泉
四万温泉は群馬県吾妻郡中之条町にある歴史ある温泉です。「四万の病を癒す霊泉」という伝説からその名が付いたと言われています。昭和29年に国民保養温泉地の第1号に指定されました。いわば国のお墨付き第1号というわけです。同じく第1号に指定されたのは、かの有名な青森県の酸ヶ湯温泉です。
これは四万の湯に一度浸かれば、その効能を実感していただけると思います。
谷間に沿って「四万川」が流れ、渓流沿いの両岸に約30軒の温泉宿が立ち並んでいます。
四万温泉は草津温泉と違い、ネオンやコンビニ、スキー場などはありません。
草津温泉のような賑やかさとは対照的に、静かな環境に身を置いてゆったりと過ごせるのがの魅力です。
泉質は素晴らしいのに混んでいない四万温泉はまさに穴場といえます。
かくいう管理人も月に1度は四万温泉に足を運び、極上湯に浸かって日々の疲れを癒しています。
四万温泉の歴史と文化
開湯の伝説は幾つかあるようですが四万温泉の歴史は古く(真偽不明のため割愛)、江戸時代に草津温泉の湯治で荒れた肌を癒したことから草津の上がり湯と言われ湯治の定番となっていたようです。明治期には湯治場として栄え多くの湯治客で賑わっていました。四万温泉には歴史ある湯宿の積善館や国の重要文化財である日向見薬師堂など、歴史を感じさせるスポットもあります。
四万温泉の魅力
四万温泉の魅力は、豊富な湯量と良質な泉質、そして美しい自然(自然公園法により守られている地域)です。
高低差が十分にある四万川沿いの温泉街を散策すれば程よい運動にもなりますし、美しい自然を満喫することができます。また、四万温泉街には、桐の木平又は新湯(あらゆ)と呼ばれる四万温泉のメインストリートがあります。2022年「じゃらん」の「タイムスリップ気分が味わえるレトロ温泉街ランキング」で渋温泉や銀山温泉を堂々の1位となりました。群馬県にある同じく昭和レトロの伊香保温泉よりも鄙びた感じがいい味をだしています。レトロな温泉街には群馬名物の焼きまんじゅうや四万ブルーを模した美しい色合いのサイダーなど、四万温泉ならではのグルメ・お土産も楽しめます。
温泉の泉質
四万温泉の泉質は、ナトリウム・カルシウム-塩化物硫酸塩泉です。四万温泉の泉質は、ナトリウム・カルシウム-塩化物硫酸塩泉です。この泉質はしょっぱくやや熱めのお湯で、お湯で肌がすべすべになり身体がぽかぽかといつまでも湯冷めしにくいのが特徴です。また、肌に優しく湯冷めしにくいのが特徴です。シャンプーを使わず頭を洗っても1日中皮脂でべたつくことなくサラサラでいられますよ(もちろん、季節にもよりますけど)。また、筋肉痛や関節痛、神経痛、疲労回復などに効果があるとされています。
四万温泉の過ごし方
四万温泉街の楽しみ方としては、夏は四万川で川遊びができます。アドベンチャーツアー会社が数社あります。
共同浴場
四万温泉には地元の人が管理している共同浴場があります。「料金」ということではありませんが善意を表しましょう(画像は御夢想の湯のものです)。
御夢想の湯
上乃湯
公共の日帰り入浴施設
四万温泉には町営の日帰り温泉施設もあります。
利用料金 2時間500円 平日のみ4時間800円
(2024年4月1日から2時間600円に価格改定)
四万温泉へのアクセス
四万温泉へのアクセスは、電車とバス、車があります。
- 電車の場合:JR吾妻線中之条駅からバスで約50分
- バスの場合:バスタ新宿から高速バスで約3時間30分
- 車の場合:関越自動車道水上ICから約50分
宿泊施設
四万温泉には、旅館やホテル、民宿など、様々な宿泊施設があります。温泉街の中心部に位置する宿泊施設から、自然の中で静かに過ごせる宿泊施設まで、様々なタイプがあります。
まとめ
四万温泉は、豊富な湯量と良質な泉質、そして美しい自然が魅力の昭和レトロな温泉です。湯治目的、湯めぐりや散策、自然観賞など、様々な楽しみ方ができます。ぜひ、足を運んでみてください。
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